購入価額=売却価額なら税金はかからない?-不動産経営は京都の中山竜也税理士事務所へ

購入価額=売却価額なら税金はかからない?

 確定申告の時期が終わりましたが、みなさんは期限内に提出されましたか?

私の事務所は例年3月上旬にはほぼ終わらせるのですが、今年は期限近くに依頼が

あったりで最後までバタバタでした(汗

 今回はその確定申告の打合せでお客様とお話をしている際に出てきた話題をお話

させていただきます。

例えば、10年前に1,000万円で不動産(建物)を購入して賃貸していた方が、これを

1,000万円で売却した場合税金はかかるのでしょうか?

答えは「かかる可能性がある」です。

買った金額と売った金額が同じなのになぜ?と思われるかもしれませんが、ここには

「減価償却費」というカラクリがあります。

この「減価償却費」とは簡単にいれば「不動産を使用することで下がってしまった価値」

のことです。

先ほどの例ですと、仮に鉄筋コンクリートのマンションの場合、法定耐用年数は47年に

なるため、1,000万円の不動産の価値が47年かけて徐々に減っていくと考えます。

(法定耐用年数は税金計算上、不動産の構造や用途によって決められています)

 ※減価償却のイメージ減価償却

 そうすると、1,000万円で購入した今回の場合は10年経過した時点で220万円価値が減少

しています(具体的な計算は割愛)ので、売却時点での価値は780万円ということになります。

そのため、780万円の価値のものを1,000万円で売ることで儲けがでますので税金がかかる

可能性があるということです。

 

これは良くある勘違いなので、不安な方は売却される前にご相談ください。



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